腹筋は間違い!?お腹のたるみを改善するためにまずやるべきこと

お腹のたるみが気になる方は、最後までお付き合いください。
お腹のたるみ対策として、一般的な腹筋運動をしていても、実は、あまり改善は期待できません。
それどころか、この運動は、首や肩を痛めてしまう可能性があります。
お腹のたるみ対策として、腹筋運動をする前にまずやるべきことがあります。
それは、骨盤の歪みを整え、腸を正しい位置に戻すこと。
骨盤が歪むことによって、腸の位置がズレてしまいます。実は、この腸のズレがお腹のたるみの大きな原因です。
この記事では、腸と骨盤の関係性と骨盤の歪み対策をお伝えさせていただきます。
腸が垂れるとお腹も垂れる
胃下垂という言葉を聞いたことがあるかと思います。胃下垂とは、文字通り、胃が下に垂れてしまっている状態のことを指します。
しかし、垂れるのは胃だけではありません。胃の下に位置する、小腸や大腸もまた胃と同じく垂れます。
腸が垂れるとどうなってしまうと思いますか? 次のイラストを見てください。
左側のイラストは、正常な腸。右側のイラストはたるんだ腸です。
左側の腸は骨盤にしっかりと収まっていますが、右側の腸は骨盤から前にせり出てしまっているのが分かるかと思います。
原因は、骨盤の位置です。よく見ていただくと、左の骨盤に比べると、右の骨盤は前に傾いていますよね。
グラスにはいった水をイメージしてみてください。グラスが前に傾くと、中の水も前に傾きますよね。骨盤が腸の入れ物だとイメージしてみると、その入れ物が前に傾いてしまったら、同じように腸も前に傾いてきてしまいます。
このように、骨盤の歪みが腸が垂れてしまい、お腹がたるんでしまう原因となってしまうんです。
それを腹筋運動だけで、改善しようとしても、あまり効果的な対策とは言えません。
腹筋運動の前にするべきことは、まず骨盤を正しい位置に戻すことが大切です。
骨盤の正しい位置とは
上の写真の左側が理想的な姿勢です。一方右側は、骨盤が前に傾いてしまっています。
この右の状態を、専門用語で骨盤が前に傾いてしまっていることで、骨盤が前傾しているといいます。
整体で、「 骨盤が歪んでいますね 」と言われた経験がある方は、この状態に当てはまる方が多いと思います。
一般的には、腰が反っている状態なので、「反り腰」と呼ばれています。
女性の多くはこのような反り腰の状態になってしまっています。特に、高いヒールを履く女性には、この傾向が強く見られます。
この反り腰は、腰が反っているので、腰痛になりやすく、ぽっこりお腹の原因にもなります。
反り腰の原因と対策
反り腰の主な原因の一つにもも前の筋肉が硬くなってしまっていることが挙げられます。
もも前の筋肉が硬くなると、筋肉が縮んでしまうことで、骨盤が前に引っ張られしまうからです。
対策としては、もも前のストレッチを行い、もも前の柔軟性のアップをオススメ致します。
もも前のストレッチのやり方
①横向きになり、伸ばす側の膝を曲げて、足を持ち、お尻に引き寄せます。(※ももの前が硬い方は、これだけでも十分に伸びます。)
②更に反対の踵で膝を後ろに軽く押します。(※より伸びを感じるかと思います。)
③息を吐きながら、約30秒程、この姿勢をキープします。(※痛気持ちいい程度でキープすることがポイントです。)
まとめ
お腹のたるみを引き締める前に、まずは骨盤の位置を見直してみましょう。
反り腰の状態がお腹のたるみの原因になっている可能性はとても大きいです。
反り腰を放っておくと、お腹のたるみだけでなく、もも前が太くなったり、腰痛や便秘、むくみや冷え性といったトラブルも引き起こしてしまいます。
毎日、コツコツともも前のストレッチを行って、反り腰の改善に取り組んでくださいね。