健康情報との向き合い方

セラピストとして伝えたいこと

先日、常連のお客さんから

「 加藤さん、これだけの実績と腕が
あるのでしたら、

動画配信したり、本を出版したり
もっと目立てばいいのに 」

とコメントをちょうだい。

ここ数年、こうしたコメント
よくいただきます。

生徒さんからも、

「 先生は、もっと宣伝したらいいのに! 」

と言われます。

文章を書いたり、
人に伝えたりするのは好きなので、

本はいつか書きたいなあ、
と思いながらはや数年・・。

腰が重いのには性格もありますが、

知識・経験が増えれば増えるほど
発信を躊躇してしまうのが、

身体と心の世界。

過去の記事ですが、

健康と情報について私の
思うところをお伝えさせていただきます。

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最近、

書店にいくと

「 健康になりたければ、
〇〇だけをしなさい 」

YouTubeを見ると

「 ○○を改善するための
かんたん3ステップ 」

※インスタグラムでも

健康情報がたくさん発信
されています。

ひと昔前だと

「 みの○んたさんによる
健康情報番組 」

私も、専門書だけでなく、

ネットや動画などからも
情報を得て、

毎日、勉強をしているのですが、

こうした情報の特徴は

よくまとまっていて
分かりやすい。

私からみても、
関心してしまうぐらい

上手にまとめられ
分かりやすい情報を

ネットではたくさん
見つけることができます。

ただ、

「 わかりやすくまとめられている 」

ということが、

必ずしも質の高い情報かというと
そうとは限らないので注意が必要。

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編集センスがあるだろう人が
分かりやすく作った動画が

必ずしも、
質が良いとは限らず、

一方で、

編集が苦手そうな
職人気質の専門家が

ボソボソと一人でしゃべり続ける
動画のほうが

しっかりきいてみると

実はとっても質が高い
場合も見受けられます。

かんたんにいってしまうと

デザインがよさそうであれば
良さそうに聞こえてしまうんですよね。

ネット社会はまだまだ
玉石混合。

なかなか、

この見極める判断って
難しいところだと思います。

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今の時代、一般の人でも
誰でもネットを通して

専門家っぽい立場で
情報が発信できてしまうので

受け取る側は、

その見極める力が
必要とされると思うんですよね。

You Tubeで、

「 便秘 対策 」

と検索してみても、

それはそれは、

たくさんの関連動画がでてきます。

検索の上位には、

最近大人気のYouTuberさんが
アップされている動画

「【便秘解消】アラサーが
朝飲むだけで・・・」

は約29万回再生!

内容を拝見すると、


便秘の方は、
朝これを飲むと良い!

といった、

便秘にはあるあるネタが
ご自身のエピーソードを踏まえて

テロップつきでわかりやすく
説明されております。

お話している女性も
映えてます。

一方で、

便秘の専門医のお医者さんが話す
動画は900回でした・・。

お話しているおじさまドクターは
あまり、映えてません。

個人的には、

後者の動画のほうが

便秘の方にオススメの内容
だったんですが、、

さて、

ここで再生回数について
どうのこうのと言うつもりは
ないんです。

ただ、

心配になってしまうのが、


あまりにもわかりやすい
情報ばかりに触れていると、

情報の咀嚼力が低下して
しまうと思うんですよね。

言うまでもなく、

身体や心は、
ほんとうに奥深くて

まだまだ分からないこと
解明されていないことだらけです。

そうした情報を
ただわかりやすい(見やすい)

というだけで
鵜呑みにしてしまうのは

怖いことなんです。

経験則としては、


健康について

知識や経験があり
また誠実な人ほど

白黒はっきり
言わない傾向にあるかと。

身体や心には白黒はっきりできない
灰の部分もたくさんあるからです。

聞く側の立場としては

はっきりしないとモヤモヤ
されるかもしれませんが・・。

知識が少ない人ほど自信をもって
短絡的な発信をしてしまう。

信じるのは、

発信者のその人の自信よりも

実績や発信内容、または
人柄をよく観察してみることを
お勧めします。

ご参考まで。