お通じは1週間に1回!! 便秘歴20年の山口さん(仮名)から考える便秘の原因と対策

みなさん、こんにちは。
名古屋の腸専門サロンCocokaraの加藤仁基(ひろき)です。
今回は、便秘歴20年。1週間に1回のお通じが当たり前の山口さん(仮名)のお話です。便秘にお悩みの方は是非、最後まで読んでくださいね。
年齢:30歳
性別:女性
職業:事務職
便秘歴:20年
便秘がひどくて、いろいろと試してみたんですが、あまり効果がなくて・・・
山口さん
どれぐらいの頻度でお通じがありますか?
加藤
何もしなければ、1週間は出ないです
山口さん
それは大変ですね。どのように対応されているんですか?
加藤
2〜3日に1回コー◯ック(便秘薬)を飲んで、無理やり出している感じです。
山口さん
便秘薬はいつから飲みはじめているんです?
加藤
もう記憶にないぐらいです。中学生の頃からだから、15年ぐらいかな・・・。
山口さん
便秘薬は便秘体質を作る薬
山田さんのように、便秘薬が習慣化されてしまっている女性は非常に多いです。なかには、毎日服用されている方もいらっしゃいます。
便秘が辛い女性にとっては、便秘薬がないとお通じが出ないので欠かせない存在、という気持ちは分かりますが、便秘薬に頼り続けると、気づかないうちに、身体はどんどん便秘体質になってしまいます。
そもそも、便秘ってどうして発生するのでしょう?
便秘は、そもそも腸が伸縮を繰り返し、便を肛門へと運ぶ動き(蠕動運動)が弱くなってしまっている方に発生します。
便秘薬はこの蠕動運動を促進することによって、便通を促します。しかし、便秘薬ばかりに頼っていると、本来の蠕動運動がどんどん弱くなってしまいます。
もう、腸の自らの力で動いてくれなくなってしまうんですね。さて、そうなるとみなさんはどうすると思いますか?
もっと効果がある薬を試します
山口さん
その薬の効果がなくなってくると・・・
加藤
さらにもっと効果がある薬を試します
山口さん
このように、次々と薬の種類を変えて、効果が出る薬を試します。より効果が出る薬というのは、より刺激の強い薬です。そうなると、腸が刺激になれてしまうことで、腸はだんだんと反応しなくなり、さらに強い刺激を与え続けていると・・・
結果、便秘薬がないとお通じがこないカラダになってしまいます。
これまで、腸セラピストとして、大勢の腸に触れてきましたが、便秘薬を飲み続けている方の腸はカチコチに硬まってしまっている傾向にあります。
でも、便秘薬がないと1週間も出ないんですよ、それが辛くて・・・
山口さん
勿論、すぐに止めなくても、いいですよ。ただ、便秘薬に頼らなくても、お通じが出る体質にしていきませんか?
加藤
便秘薬の前に飲むもの
便秘にお悩みの女性が便秘薬の前に飲むもの、それは水です。便秘に悩む女性のほとんどの方が、毎日、しっかりと水分補給ができていません。
人は、毎日約2.5リットルの水分が身体から排出されています。(※個人差はあります。)
「尿」・・・・・・・・・・約1.5L
「便に含まれる水分」・・・約0.1L
「汗や呼吸」・・・・・・・約0.9L
体内バランスを正常な状態に保つためには、理想の水分摂取量は、約1.5リットル。
水分が不足すると、腸は乾いてカチコチに固まってしまいます。日頃からこまめに水分補給をする習慣をつけましょう。
珈琲や紅茶ではダメですか!?
山口さん
珈琲や紅茶は利尿作用があるカフェインが入っているので、飲んでも飲んでも身体から出ていってしまうんですよ。
加藤

特に、起床時にコップ1杯の水分を摂ることをオススメします。 朝、起きてすぐに水分を摂ることで、眠っていた胃腸が目覚めてくれます。
一方で、水分補給を控えたほうがよいタイミングもあります。それは、「食前」「食中」「食後」です。このタイミングで水分を摂りすぎると胃酸が薄まってしまい、消化不良の原因にもなります。
まずは、水分を日頃から摂取する習慣を身につけることが大切です。オススメなのは、手元に水筒やペットボトルを置いて、喉が乾く前に、適度に水分を摂ることです。
分かりました。職場で頑張って飲んでみます。
山口さん
お仕事は事務職でしたよね。もうどれぐらいになりますか?
加藤
3年程前に営業職から事務職に転職しました。
山口さん
事務職になってから、便秘が酷くなったということはありませんでしたか?
加藤
そう言われてみれば・・・そうです!!
山口さん
姿勢が原因の便秘
便秘は水分だけでなく、日頃の姿勢も大きく影響をしています。こちらの写真のようにとまではいかないにしても、パソコンに向っていると、ついつい猫背になってしまいませんか?
仮に毎日8時間、猫背の姿勢で椅子に座りパソコンに向っていると、腸はどうなっていると思いますか? 腸は身体の中で常に圧迫されている状態です。これは腸にとって大きなストレスです。
また、猫背は、どうしても呼吸が浅くなってしまいます。呼吸が浅くなると、お腹は硬くなります。これもまた、腸にとってはストレスです。
つまり、デスクワークの方は、どうしても腸に負担がかかりやすい環境なんです。腸に負担をかけない姿勢を日頃から少しでもよいので意識しましょう。腸に負担をかけないポイントは次の3つです。
その1:顎を後ろに引くこと!
その2:胸を張ること!
その3:腰を立てること!
姿勢が便秘に影響しているだなんて、思ってもみませんでした。
山口さん
日頃の姿勢は肩こり・腰痛だけでなく、お腹にも大きな影響を与えるんです。
加藤
まとめ
山口さんのように、便秘薬が習慣化されてしまい、日頃から水分補給が足りず、職業は事務職(デスクワーク)という方は非常に多いです。
本当に辛い時に便秘薬を使うのは仕方がないかもしれませんが、便秘薬の長期服用は便秘体質になってしまうことに気をつけましょう。
実際に、山口さんは、この記事でお伝えした水分補給、姿勢を心がけたことによって、便秘の症状は随分と改善されました。
便秘にお悩み方で、山口さんのケースに当てはまる方は、心がけてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。