秋になると空気が乾燥し、肌や喉だけでなく腸にも影響を及ぼすことをご存知ですか?
東洋医学では、この乾燥を「燥(そう)」と呼び、特に腸が潤いを失う「腸燥(ちょうそう)」の状態に陥ると便秘やエネルギー不足、さらには気分の落ち込みを引き起こすと言われています。
腸燥は「腸が乾燥している」ということ。
放っておくと、硬い便が出にくくなり、肌や喉も乾燥するなど、体全体に不調のサインが現れるのです。
さらに腸は「第2の脳」とも呼ばれる重要な器官。
腸が整っていないとセロトニンなどの“幸せホルモン”が十分に分泌されず、なんとなくイライラしたり気分が落ち込んだりすることもあります。
秋の乾燥がもたらす腸燥を防ぎ、心も体も軽やかに整えるために、東洋医学の知恵を取り入れた簡単なケア方法をご紹介します。
Contents
腸燥を防ぐための3つのポイント
1. 潤いを与える食材を取り入れる
乾燥する季節には、体の内側から潤いを補う食べ物が欠かせません。
以下の食材を日常的に取り入れてみてください:
- 梨:秋の果物の代表格。みずみずしく、腸を潤す力が抜群です。デザートにもぴったり。
- はちみつ:お茶やヨーグルトにプラスするだけで、腸を優しく保湿してくれます。
- 大根:煮物やスープにすると、体を温めながら潤いを補給できます。
- 白きくらげ:東洋医学で「潤いの王様」とされ、スープやデザートにも使える万能食材。
これらを食事に少しずつ取り入れるだけで、腸の調子が整い始めるのを感じられるはずです。
2. 冷えを防ぎ、腸を温める
腸燥を防ぐためには「温めること」も重要です。
冷たい飲み物や食べ物は腸の乾燥をさらに悪化させる原因になるため、温かいスープやハーブティーを取り入れましょう。
特に生姜入りの紅茶やはちみつ湯は体をじんわり温め、腸を元気にしてくれます。
また、室内の乾燥対策として加湿器を活用するのも効果的です。
湿度を保つことで、腸だけでなく肌や喉の乾燥も防ぐことができます。
3. 腹巻で外側から腸を守る
腸を外側から温めるための最強アイテムが「腹巻」です。
特に朝晩の冷えが厳しいこの季節、腹巻でお腹を守ることで腸の血流が良くなり、働きが活発になります。
私のおすすめはモンベルの腹巻。丈夫で長持ち、洗っても縮まないので長年愛用しています。
腸を潤すことは心を潤すこと
東洋医学では腸と心は深くつながっていると考えられています。
腸の乾燥が改善され、便秘が解消されると、なんとなく気分が明るくなったり、ストレスが軽くなったりする感覚を味わえることも少なくありません。
腸を整えることは、心のバランスを整えることにもつながるのです。
秋は季節の変わり目で、体も心も揺らぎやすい時期。
腸燥を防ぐためのケアを日々の生活に取り入れることで、心地よい秋の日々を過ごせるようになります。
毎日の小さなケアが、体の内側から潤いを取り戻し、心の安定をもたらす第一歩です。
今年の秋は、ぜひ腸の健康を意識した生活を取り入れてみてくださいね。
腸が潤えば、あなたの心も体もきっと喜びますよ。