弱くたって、いいじゃない

セラピストとして伝えたいこと

「 1年のうち、約9割は超健康! 体調が悪い日なんて滅多にないですね! 」

久しぶりに会ったトレーナー仲間の友人がこう話してくれました。

実際、彼はいつ会ってもつねにイキイキしていています。

思わず目を細めたくなるほどの元気なオーラをビシバシと感じます。

一方、私は・・むしろ体調の良い日なんてほどんどなくて、いつも、どこかが調子が悪いです。

と答えると、

「 加藤さん、まじですか!? そんなんで大丈夫ですか? 」

と返されてしました。

彼としては健康をサポートする仕事に就いているのにそんな体調管理でよいのか!?

という思いだったのでしょう。

だって、仕方ないじゃない。弱いんだもの。

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私の身長は177cm

マッチョでありませんが、そこそこ筋肉もついています。

一見すると、健康そうな体躯に見えるかもしれませんが、こう見えても、私、身体が弱いんです。

疲れやすく(疲れが溜まりやすく)、疲れがたまるとすぐに不調が発生(腰痛・目眩・頭痛など)、睡眠時間が6時間を切ろうものなら翌日は1日中、不調。

病弱というわけではないのですが、子どもの頃から丈夫な身体ではなかったんですね。

母親いわく、「 赤ちゃんの頃から何度も手術を繰り返してきたのだから身体も弱くなるわよね・・。 」

※手術などの理由はこちら

「障がい者」として生まれて

おかげで、これまでどれだけの病院・治療院・薬を飲んできたことか。

何の自慢にもなりませんが、診察券の枚数なら負けない!

というほど。

そんな不健康そうなセラピストさんに身体を任せても大丈夫!?

と心配された方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。健康管理の問題というより、ただただ弱いんです。

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タフな身体で疲れ知らず、なんの不調もない。

そんな身体に憧れた時期もありましたが、もう40年以上、あまり丈夫とはいえない身体と付き合っていると、弱いからこそ、気づける発見や学びもたくさんありまして。

ここ最近になって「弱さ」もいいもんだ、と思うように。

その証拠というわけでなないのですが、身体の無理がきかないことがわかっているので、身体のちょっとした不調や違和感を察知することができ、大ごとになる前に対処することができています。

おかげで過去に大病を患った経験はありません。

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私は健康な状態とは、ゴムボールをイメージしています。

毎日、生活していたら、疲れもたまります、嫌なことがあったら、落ち込んだりしますよね。

健康のイメージとしては、そうした毎日のダメージで、ゴムボールの一部が凹んだ状態だと考えてみてください。

このとき、ゴムボールだったら、しばらくすれば、また元の状態に戻りますよね。

でも、多くの人は、 「 凹んだ!! やばい!! つらい!! 薬・薬! 病院・病院!! 」 となってしまいます。

凹んだときに、しばらく放っておけば、自然と戻っていくよ、という身体への信頼感があれば、こうした判断はしないのではないでしょうか? ※自然に戻る力を東洋医学では自然治癒力といいます。

仕事柄、身体や心の不調と向き合うのですが、多くの方がイメージする健康は、ゴムボールではなくて、ボーリングの玉のような鉄球といった印象を受けます。

凹みもしないし、傷もつかない!

タフで頑丈といった感じです。

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もともと鉄球のように頑丈な身体ではなかったことによっておかげさまで、凹んだり(もどったり)する自分の身体を安心して見ることのできる視点を身につけることができたのも、私の身体が弱かったおかげだと思っております。

また、この仕事に就くようになって自分の「弱さ」が役に立つこともありまして

先日も、

[voicer icon=”https://cocokara000.com/wp-content/uploads/2017/08/woman.png” name=”Aさん”]親身になって話を聞いてくれた先生は、加藤さんが初めてです[/voicer]

というご感想をちょうだい。

身体の不調を長年抱えあちこちの病院・治療院を転々とされてきたAさんからいただいたご感想です。

ほんとうに嬉しいご感想でした。

これも、私が幸か不幸か長年、身体の不調と向き合ってきた経験から、Aさんに寄り添えることができたのだとしたら、まんざら、弱さも捨てたものではないかと。

身体や心が弱い人は弱い人なりの健康との向き合い方があり人生の楽しみ方があると思うんですよね。

そんなサポートができたらと思いながら、毎日、せっせと施術しております。

ご参考まで。