「本当に辛いのであれば、 元気がまだ少しでも残っているうちに その場から逃げましょう。」

心のお悩みについて

「 加藤さんのところには、

どんなお悩みのお客さんがこられるんですか? 」

というご質問をいただきます。

便秘やお腹の張りといった
身体のお悩みの方から

ストレス、不眠、鬱といった
心のお悩みの方などが

ご来店されていますよ。

と返答すると、

「 鬱の方もみえるんですね。

  でも、まあ外出できるぐらいなので、
  そんなに重い鬱の人ではないですよね 」

 

と言われることが、
結構あってびっくりしています。

 

外出できる、できないで
重い、軽いを判断してしまうのって、

 

とても危険だと思うんですよね。

軽度の鬱の方が自宅にいる場合も
あるかもしれません、

重度の鬱の方が外出している場合も
あるかもしれません、

 

自分の体験からも思うことですが、

 

本当に心配なのは、

 

自分の心が疲れ切っている状態に
気づかないで生活されている方。

 

本人に自覚がないのであれば、
周囲も気付きにくいんですよね。

 

心が疲れ切ると、

心は風船のように小さく
しぼんでしまいます。

張りや弾力があった心は
徐々に空気が抜けていき、

少しずつ小さくなっていきます。

心が小さくなっていくと、
次第に感情が平板になっていきます。

友人とのおしゃべりが楽しくない
仕事に対してやる気が湧いてこない

などなど。

それは、スイッチのON・OFFの
ように変わるのではなくて、

ボリュームのように、
だんだんと変化していくから、

本人も気付きにくい。

普段から、身体や心と向き合う
習慣がある人は、

そのサインを自分でキャッチし、
休息をとることができるのですが、

これがなかなか難しい。

自分の過去の鬱の経験を振り返ると

・眠りが浅くなる
・頭がつねにぼうっとする
・まぶたの痙攣が発生する

といった変化がありました。

心と身体はつながっているので、

心がしぼんでくると
身体に何かしらのサインが
でてきます。

そのサインを薬や気合いでごまかさず、

しっかりと向き合い、
休息をとる、専門家に相談する

などの対応をしましょう。

心がしぼんでくると、
だんだんと視野が狭くなってきます。

自分ひとりで考えないで、
ぜひ、周りに相談しましょう。

本当に辛いのであれば、

元気がまだ少しでも残っているうちに
その場から逃げましょう。

動物でも、命の危険を感じたら
一目散に逃げますよね。

人間だって同じです。

その場から逃げたっていいんです。

逃げた先で、時間をかけて
エネルギーを蓄えて、

また、準備ができたら、
向き合っていけばいいじゃないですか。

逃げるのはありありですよ。

以上、ご参考まで。

 

若き俳優さんのご冥福を
心よりお祈りいたします。