姿勢は「姿」に「勢い」。もし、元気がないなら、まずは姿勢を意識することからはじめてみませんか?

みなさん、こんにちは。
名古屋の腸専門サロンCocokaraの加藤仁基(ひろき)です。
さて、今回は、セラピストの本音。テーマは「姿勢」です。姿勢が身体や心に与える影響ついて、お話させていただきます。
姿勢について
私、姿勢が悪いんです・・・。
Aさん
どんな風に悪いんですか?
加藤
猫背で、右肩が下がっていて・・
Aさん
お客様との会話でよくあるやり取りです。多くの方は、自分の姿勢を悪いと思っているようです。
そして、姿勢が悪いとおっしゃる方は、肩こりや腰痛などの不調を訴えます。
では、その悪い姿勢に対して、どんな対応をしているのかをお尋ねすると・・
「 整体に通ってきましたが、なかなか治らなくて・・・。 」
というお返事をちょうだいします。
これは個人的な意見ですが、月に1回程、整体に通っただけでは、姿勢は改善されないと思うんですよね。
そんなに身体って簡単なものではないと思います。
勿論、整体を否定するつもりはありません、そこは誤解しないでくださいね。大切なのは、日頃の意識です。
姿勢を意識する
月に1回だけの整体で自分の姿勢を意識するのでなく、大切なのは、日頃の自分の姿勢を意識してみることです。
ここでの大切なポイントは、いきなり正しい・悪いで判断(ジャッジ)しないことです。
まずは、1日1回でもよいので、自分がどんな姿勢をしているのか、に意識を向けてみてください。
日頃、自分がいったいどんな姿勢をしているのか、どんな癖を持っているのか、まずは意識しないと分からないと思います。
解剖学的に理想的な姿勢はというのはありますが、それは一旦置いておいて、まず意識することからはじめてみましょう。
意識してみて、悪い姿勢だな、と思ったら、自分なりに正しい姿勢をしてみましょう。
正しい姿勢、と頭で考えて姿勢を意識するのではなく、何度も言いますが、まずは日頃の自分の姿勢を意識することです。
意識することで、少しずつ姿勢は変わっていきます。
特に、姿勢が崩れやすい、スマホをしているとき、パソコンに向っているとき、食事をしているとき、テレビを見ているときは姿勢を意識してみてください。
姿勢と身体
崩れた姿勢をずっととっていると、肩や腰が重くなったりする経験はあると思います。デスクワークの方は経験ありますよね。
一方で、
私、身体を丸くしているほうが楽なんです
Aさん
という方もいらっしゃいます。
それは、自分自身が身体に対して悪い姿勢の方が楽、と間違った教育をしてきてしまったからなんです。
こうした身体には、少しずつ、正しい姿勢を身体に再教育していく必要があります。
頬杖をついて、背中を丸め、頭が前に出ている姿勢は、首や肩、腰だけでなく、身体全体や心にまで、大きな影響を及ぼします。
米国でこんな実験が行われたそうです。成人の健康的な男女を2グループに分け、Aグループには、姿勢を意識してもらい、もう一方のBのグループには、毎日、猫背で生活してもらったんだそうです。
1ヶ月後、Aグループは身体の状態が良くなったという報告があがるのに対し、Bグループからは、身体の不調だけでなくメンタル面の不調が発生したという報告があったそうです。
姿勢と心
姿勢が心に及ぼす影響は、このような実験からでなくても、身近に感じることはできるのではないでしょうか?
もし、普段活発で元気な友人があなたの前に、肩を落として身体を丸めて現れたら、どう感じますか?
今日も元気そうだな、とは思いませんよね。普通でしたら、何か辛い(嫌なこと)でもあったのかな? と思うはずです。姿勢はその人の持つ心を顕著に現します。
私もこれまで、大勢の鬱の方をサポートしてきましたが、鬱の方でいい姿勢だな、という人にはお目にかかったことがありません。
姿勢とは、「姿」に「勢い」と書きます。文字通り、元気のない姿勢は、勢いがないんですよね。
確かに、落ち込んだりしたら、身体も丸くなりますよね。
Aさん
姿勢は、気分だけでなく、集中力にも大きな影響を与えます。
加藤
今でしょっ! の名ゼリフで有名な林修先生も、姿勢と集中力については次のように言っています。
子育てのしつけの中で、
最も大切なことは「姿勢」。
集中力がないのは、
集中できる姿勢ができていないから。
宿題ができないのは、
宿題をきちんと座ってできる姿勢が
できていない。
「姿勢の良い不良」はいない。
姿勢の良い子に成績の良い子が多い。
<林修>
これは、子どもに限ったことだけでなく、大人にも十分当てはまります。悪い姿勢では、仕事に集中できません。仕事の生産性を高めたいのであれば、姿勢を意識してみましょう。
まとめ
大切なので、何度も繰り返しお伝えしますが、まずは日頃から姿勢を意識しましょう。
正しい、正しくないという情報をもとにして頭で判断してしまうのでなく、自分の姿勢がどうあるのか、またその姿勢によって身体がどう感じているのか、を味わってみてくださいね。